2026.07.28

PBXとは?種類・費用・ビジネスフォンとの違いを解説

PBXとは

目次

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PBXとは?ビジネスフォンとの違い・種類・導入費用を徹底解説【2026年最新】

📋 この記事でわかること

  • PBX(構内交換機)の基本的な仕組みと役割
  • ビジネスフォンとの違い・関係性
  • 従来型・IP-PBX・クラウドPBXの3種類の特徴と選び方
  • 導入費用の目安と2026年最新トレンド(INSネット終了・AI連携)
  • 実際のご相談事例5件(個人情報除去済み)

「PBXって何?ビジネスフォンと何が違うの?」——オフィスの電話システムを検討するとき、こうした疑問を持つ方は少なくありません。PBX(Private Branch Exchange:構内交換機)は、企業の電話システムの中核を担う装置ですが、その種類や仕組みは年々複雑になっています。

この記事では、PBXの基本的な仕組みから、ビジネスフォンとの違い、クラウドPBX・IP-PBXの種類と選び方、導入費用の目安まで、2026年最新情報をもとに徹底解説します。実際にビジフォンに寄せられたご相談事例も交えながら、自社に最適な電話システム選びをサポートします。

PBXとは?基本的な仕組みと役割

PBX(Private Branch Exchange)とは、企業や組織内の電話回線を一元管理する構内交換機のことです。外線(公衆電話網)と内線(社内電話)をつなぐ「交換機」として機能し、複数の電話機が1つの代表番号を共有したり、社内で内線通話を行ったりすることを可能にします。

※ 総務省は「構内交換機(PBX)をオフィスに設置することはリスクが高いとして、電話回線や装置をデータセンターなどの堅牢な建物に設置するクラウドPBXサービスが普及した」と説明しています。(出典:総務省「デジタル社会における多様なサービスの創出に向けた電気通信事業法等の在り方」)

PBXの基本的な仕組み

PBXは、外部からかかってきた電話(外線)を受け取り、社内の適切な電話機(内線)に振り分ける役割を担います。この仕組みにより、1つの代表番号に複数の担当者が対応できるようになります。

機能 内容
外線管理 複数の外線回線を一元管理し、代表番号への着信を振り分ける
内線通話 社内の電話機同士を無料で接続する
転送・保留 着信を別の内線や外線に転送、または保留状態にする
代表番号着信 1つの番号に複数回線を割り当て、空いている回線に自動振り分け

PBXが必要な理由

PBXがない場合、電話回線の数だけ電話番号が必要になり、コストが膨大になります。PBXを導入することで、少ない回線数で多くの電話機を運用でき、通信コストの大幅な削減が可能です。また、内線通話が無料になるため、拠点間・フロア間のコミュニケーションコストも削減できます。

PBXとビジネスフォンの違い

「PBX」と「ビジネスフォン」は混同されがちですが、役割が異なります。一言で言えば、PBXがシステムの中核(主装置)で、ビジネスフォンはその末端機器(電話機)です。

PBXとビジネスフォンの関係性

項目 PBX(主装置) ビジネスフォン(電話機)
役割 電話回線の管理・制御 通話の送受信(末端機器)
設置場所 サーバー室・通信機器棚 各デスク・受付など
ユーザーの操作 基本的に触れない 日常的に操作する
費用 主装置代+工事費 電話機代(1台あたり)

ビジネスフォンだけでは何ができないか

ビジネスフォン(電話機)単体では、内線通話・転送・保留・代表番号着信などの機能は使えません。これらの機能はすべてPBX(主装置)が制御しています。ビジネスフォンはPBXと組み合わせることで初めてその機能を発揮します。

💡 ポイント

「ビジネスフォンを導入する」という表現は、正確には「PBX(主装置)+ビジネスフォン(電話機)のシステムを導入する」という意味です。見積もりを取る際は、主装置代・電話機代・工事費を分けて確認しましょう。

PBXの主な機能5つ

PBXには多くの機能がありますが、特に業務効率に直結する5つの機能を解説します。

① 内線通話

社内の電話機同士を無料で接続する機能です。フロアをまたいだ通話や、離れた拠点間の通話も内線扱いにできます(IP-PBX・クラウドPBXの場合)。通話料金が発生しないため、コミュニケーションコストの削減に直結します。

② 外線転送・内線転送

外部からかかってきた電話を、別の内線や外線(携帯電話など)に転送する機能です。担当者が席を外している場合でも、携帯電話に転送することで取りこぼしを防げます。

③ 保留・代表番号着信

通話を一時的に保留状態にする機能と、1つの代表番号に複数の回線・担当者を割り当てる機能です。受付・コールセンター業務では特に重要な機能です。

④ 音声ガイダンス(IVR)

「営業は1番、サポートは2番を押してください」のような自動音声案内(Interactive Voice Response)機能です。担当部署への自動振り分けが可能になり、受付業務の効率化に貢献します。

⑤ CTI連携(コンピューター電話統合)

PBXとCRM・顧客管理システムを連携させる機能です。着信時に顧客情報を自動表示したり、通話内容を記録したりすることができます。営業・サポート部門での活用が広がっています。

PBXの種類と特徴:従来型・IP-PBX・クラウドPBX

PBXには大きく3つの種類があります。それぞれの特徴を理解したうえで、自社の規模・予算・運用スタイルに合ったものを選ぶことが重要です。

従来型PBX(アナログ・デジタルPBX)

物理的な主装置をオフィスに設置する、最も歴史のあるタイプです。安定性・信頼性が高く、大規模な企業での導入実績が豊富です。ただし、INSネット(ISDN)の新規申込受付が2024年8月31日に終了しており、新規導入は減少しています。

  • メリット:安定性が高い・通話品質が安定・インターネット障害の影響を受けない
  • デメリット:初期費用が高い・拡張性が低い・INSネット終了への対応が必要
  • 向いている企業:大規模企業・通信品質を最優先する企業

IP-PBX(オンプレミス型)

インターネット回線(IP)を使って通話を行う主装置をオフィスに設置するタイプです。従来型PBXの後継として普及しており、ひかり電話との親和性が高いのが特徴です。

  • メリット:従来型より低コスト・ひかり電話対応・拡張性が高い
  • デメリット:主装置の設置・保守が必要・インターネット障害時に影響を受ける
  • 向いている企業:中規模企業・既存の電話番号を維持したい企業

クラウドPBX

主装置をクラウド上に置き、インターネット経由で電話機能を提供するタイプです。物理的な主装置が不要なため、初期費用を大幅に抑えられます。テレワーク・リモートワークとの相性が良く、2020年以降急速に普及しています。

  • メリット:初期費用が低い・場所を選ばない・スマートフォンで内線利用可能
  • デメリット:月額費用が継続的に発生・インターネット環境に依存
  • 向いている企業:スタートアップ・テレワーク中心の企業・小規模事業者
種類 初期費用 月額費用 拡張性 テレワーク対応
従来型PBX 高(50〜300万円)
IP-PBX 中(30〜100万円) 低〜中
クラウドPBX 低(0〜数万円) 中(1,000〜3,000円/ユーザー)

PBXの導入費用の目安

PBXの導入費用は、種類・規模・工事内容によって大きく異なります。ここでは一般的な費用の目安を解説します。

費用の内訳

費用項目 内容 目安金額
主装置代 PBX本体の購入費用 10〜200万円
電話機代 ビジネスフォン端末(1台あたり) 1〜5万円/台
工事費 設置・配線・設定工事 5〜30万円
回線費用 ひかり電話オフィスタイプ(月額) 1,430円〜/3チャネル1番号
保守費用 年間保守契約(任意) 5〜20万円/年

※ ひかり電話オフィスタイプの月額基本料は1,430円(税込)/3チャネル1番号。別途通話料がかかります。(出典:NTT東日本「ひかり電話オフィスタイプ」)

規模別の費用目安

  • 小規模(〜10名):クラウドPBX利用で初期費用0〜10万円、月額1〜3万円
  • 中規模(10〜30名):IP-PBX導入で初期費用30〜60万円、月額3,000〜1万円
  • 大規模(30名〜):IP-PBX・従来型で初期費用60〜300万円、月額1〜5万円

💡 コスト削減のポイント

主装置は新品にこだわらず、認定中古品を活用することで初期費用を大幅に抑えられます。実際に、主装置は新品・電話機5台は中古を組み合わせて40万円以下で導入されたお客様の事例もあります。

2026年のPBX最新トレンド

PBX市場は2026年現在、大きな転換期を迎えています。主要なトレンドを2つ解説します。

① PSTN(公衆電話網)のIP移行と INSネット終了スケジュール

NTT東日本・西日本は、固定電話網(PSTN)のバックボーンをIP網へ切り替える「設備移行」を2021年1月から開始し、2025年1月に完了しました。これにより、固定電話の通話はすべてIP網を経由するようになっています。

また、INSネット(ISDN)については以下のスケジュールが公式発表されています。

日程 内容
2024年8月31日 INSネット 新規申込受付・移転申込受付 終了
2028年12月31日 INSネット サービス提供 完全終了

※ 出典: NTT東日本「INSネットのサービス終了について」NTT西日本「INSネットのサービス終了について」総務省「固定電話網の円滑な移行」

現在INSネットをご利用中の場合、2028年12月31日までは継続利用できますが、早めの移行計画が推奨されます。主装置がIP対応機種であれば設定変更のみで対応できる場合があります。

② AI連携・自動化の進展

2025〜2026年にかけて、PBXとAIを連携させた機能が急速に普及しています。総務省の自治体DX推進参考事例集でも、クラウドPBXと生成AIを組み合わせた自動応答・アンケート機能の活用事例が紹介されています。主な活用例は以下の通りです。

  • AI自動応答(AIボイスボット):よくある問い合わせをAIが自動対応し、担当者の負担を軽減
  • 通話内容の自動文字起こし・要約:通話終了後に内容を自動でテキスト化・CRMに記録
  • 感情分析:通話中の顧客の感情をリアルタイムで分析し、対応品質を向上
  • 予測着信振り分け:過去の通話データをもとに、最適な担当者に自動振り分け

※ 出典:総務省「自治体DX推進参考事例集【第4.0版】」

実際のご相談事例:よくある5つのケース

ビジフォンに実際に寄せられたご相談事例をご紹介します(個人情報は除去・加工しています)。自社の状況に近い事例を参考にしてください。

事例 1

家庭用電話機からビジネスフォンへの切り替え(栃木県・小売業)

📋 ご相談内容

電話回線1本・家庭用電話機のみで運用していた小売業のお客様。1階と2階の2フロアで使用するため、内線通話と外線転送機能が必要とのことでした。

✅ ご提案・結果

2回線・3台構成(コードレス端末2台+留守電機能付き端末1台)のビジネスフォンシステムをご提案。フロアをまたいだ内線通話と外線転送を実現しました。

事例 2

リース終了に伴う複数拠点の一括入れ替え(大阪府)

📋 ご相談内容

リース契約終了を機に、4拠点・計8台のビジネスフォンを一括で入れ替えたいというご相談。「電話番号はそのままで機器だけ更新できるか」というご質問もいただきました。

✅ ご提案・結果

NTT光電話を活用した番号継続の方法をご案内。4拠点すべての電話番号を維持したまま、機器の一括更新を実現しました。

事例 3

オフィス移転時のビジネスフォン新規導入(大阪府)

📋 ご相談内容

オフィス移転に伴い、他社から移転工事費15〜20万円の見積もりを受けていたお客様。「新規で入れたほうが将来的に安く済むのでは」とお問い合わせいただきました。

✅ ご提案・結果

主装置は新品、電話機5台は認定中古品を組み合わせることで、トータルコストを40万円以下に抑えたプランをご提案。長期的なコスト削減も実現しました。

事例 4

INSネット(ISDN)からひかり電話への移行(高知県・小売業)

📋 ご相談内容

INSネットの新規申込受付終了(2024年8月31日)および2028年12月末のサービス完全終了に備え、主装置の設定変更が必要になったというご相談。「工事・設定ができる業者を探している」とお問い合わせいただきました。

✅ ご提案・結果

NEC製PBXのIP対応設定をサポート。既存の電話番号・機器を活かしたままひかり電話への移行を完了しました。主装置の交換なしで対応できたため、コストを最小限に抑えられました。

事例 5

13年使用した老朽化電話システムの低コスト更新(愛媛県)

📋 ご相談内容

導入から13年が経過し、バッテリー劣化・通話品質の低下が深刻になったというご相談。「リース契約は費用が高いので、できるだけ費用を抑えて導入したい」とのご要望でした。

✅ ご提案・結果

リース契約ではなく購入プランを選択することで、長期的なコストを大幅に抑えた更新プランをご提案。7年リースと比較して総支払額を約30%削減できました。

自社に合ったPBXの選び方

PBXを選ぶ際は、以下の4つのポイントを確認しましょう。

① 従業員数・電話機台数で絞り込む

10名以下の小規模事業者はクラウドPBX、10〜30名の中規模企業はIP-PBX、30名以上の大規模企業は従来型またはIP-PBXが一般的な選択肢です。ただし、テレワーク比率が高い場合はクラウドPBXが有利です。

② 現在の回線環境を確認する

現在INSネット(ISDN)を使用している場合は、2028年12月31日のサービス終了前にひかり電話への移行が必要です。すでにひかり電話を利用している場合は、IP-PBXまたはクラウドPBXへの移行がスムーズです。

※ INSネット終了スケジュール:NTT東日本「INSネットのサービス終了について」

③ 初期費用と月額費用のバランスを考える

クラウドPBXは初期費用が低い反面、月額費用が継続的に発生します。5年・10年の総コストで比較すると、規模によってはIP-PBXのほうが安くなるケースもあります。

④ 将来の拡張性を考慮する

従業員数の増加・拠点の追加・テレワーク導入などを見据えて、拡張しやすいシステムを選ぶことが重要です。クラウドPBXはユーザー数の増減が柔軟に対応できるため、成長フェーズの企業に向いています。

PBXに関してよくある質問

PBXとビジネスフォンは何が違いますか?

PBX(構内交換機)は電話回線を管理・制御する「主装置」のことで、ビジネスフォンはPBXに接続して使う「電話機(端末)」のことです。PBXがシステムの中核で、ビジネスフォンはその末端機器という関係です。PBXがあることで、内線通話・転送・保留・代表番号着信などの機能が使えるようになります。

クラウドPBXと従来型PBXはどちらがおすすめですか?

従業員数や拠点数によって異なります。10名以下・1拠点の場合はクラウドPBXが初期費用を抑えられておすすめです。30名以上・複数拠点の場合は、長期的なランニングコストを考えると従来型(オンプレミス)PBXが有利になるケースもあります。2026年現在、INSネット(ISDN)の新規申込受付が終了しており、IP-PBXまたはクラウドPBXへの移行が業界標準となっています。

PBXの導入費用はどのくらいかかりますか?

規模や種類によって大きく異なります。クラウドPBXは初期費用0〜数万円・月額1,000〜3,000円/ユーザーが目安です。IP-PBX(オンプレミス)は主装置+工事費で30〜100万円程度が一般的です。まずは無料見積もりで自社規模に合ったプランを確認することをおすすめします。

INSネット(ISDN)はいつ終了しますか?今のPBXはどうなりますか?

INSネット(ISDN)は2024年8月31日に新規申込受付を終了し、2028年12月31日にサービス提供が完全終了します(NTT東日本・西日本公式発表)。ISDN対応の主装置は2028年末まで継続利用できますが、早めの移行計画が推奨されます。主装置がIP対応機種であれば設定変更のみで対応できる場合があります。

※ 出典:NTT東日本「INSネットのサービス終了について」NTT西日本「INSネットのサービス終了について」

まとめ

  • PBX(構内交換機)は企業の電話システムの中核となる主装置。ビジネスフォン(電話機)とは役割が異なる
  • 主な機能は内線通話・外線転送・保留・音声ガイダンス(IVR)・CTI連携の5つ
  • 種類は従来型・IP-PBX・クラウドPBXの3種類。2026年現在はIP-PBXまたはクラウドPBXが主流
  • INSネット(ISDN)は2024年8月31日に新規申込受付終了、2028年12月31日にサービス完全終了(NTT公式)
  • PSTNからIP網への設備移行は2025年1月に完了(総務省)
  • 導入費用は規模・種類によって大きく異なる。中古機器の活用でコスト削減も可能
  • AI連携・自動化機能が急速に普及。クラウドPBXとの組み合わせが特に有効

📚 参考・引用元

PBXの導入・更新・移行についてご不明な点は、ビジフォンへお気軽にご相談ください。お客様の規模・予算・環境に合わせた最適なプランを無料でご提案します。

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