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配線工事や接続、ビジネスフォンを使いやすくする知識
電話工事を行なうためには、配線工事の知識と接続するための知識、さらにビジネスフォンの電話機を使いやすいように設定する知識が必要になります。ビジネスフォンの電話機を回線に接続する際に必ず行なうのは配線工事です。この配線工事には、接続する機材やケーブルはもちろん必要なのですが、最低限プラスドライバーやニッパーなどの工具も必要になります。
そして、配線工事が終わったらローゼットの取り付けが必要となります。このローゼットを付けないとビジネスフォンの電話機は接続できません。
ビジネスフォンの電話機が設置できたら、次は主装置の組み立てです。主装置にユニットをつけ、配線を主装置の中に入れてユニットにつなげます。これでだいたいビジネスフォンが使えるようになるわけですが、動作確認をしたら今度はデータを設定する必要があります。
ビジネスフォンというのは、電話機を接続するだけでは外線発信に使うぐらいしかできないのです。必ずデータの設定が必要となります。
このデータ設定というのは、例えば何番のボタンを押せば、この電話番号を使うとか、着信の際はどこの電話機を鳴らすのかなどといった設定を行なうことです。
これには基本的なビジネスフォンの用語などを知らないと難しいため、工事業者に依頼をするほうが間違いがないでしょう。
電話番号等の使用状況を把握
ビジネスフォンの電話工事をする前には、電話番号の申し込みが必要になります。また、移転の場合は現在使っている電話番号がどれで、実際に所有している電話番号がどのくらいあるのか、一度洗い出して把握していきましょう。そして、電話の移転申し込みは基本はNTT東日本/西日本になります。気をつけたいのが、NTT東日本/西日本のサービスには「代表組」と「代表ダイヤルイン」があることです。両者の違いは、例えばISDN回線を3回線使う場合は電話番号は3つありますが、こちらから電話をかけた際に相手の端末に表示される電話番号は1つだけでいいというケースでは代表組に、電話をかける際に外線のボタンごとに発信番号を分けたい場合は、代表ダイヤルインということになります。
こういった電話番号の使用状況を把握しておかないと、ビジネスフォンの電話工事の際に設定が行なえません。工事当日にあわててNTT東日本/西日本に移転や変更の依頼を行なっても対応できるかどうかわかりませんから、必ずこういう事前の準備は忘れないようにしてください。