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オフィスの通信環境を整えるうえで欠かせないビジネスフォン。しかし、多くのメーカーが存在し、それぞれに特徴があるため選び方に迷うことも少なくありません。本記事では、主要なビジネスフォンメーカーの特徴や製品ラインナップ、選定時のポイントなどを詳しく解説します。新規開業した企業や、通信環境の見直しを検討している中小企業の方々に役立つ情報をお届けします。
ビジネスフォンメーカーの主要5社とその特徴
ビジネスフォンメーカーは国内外に多数存在しますが、特に日本市場で高いシェアを持つ主要5社に注目しましょう。各メーカーには独自の強みや特色があり、これらを理解することが最適な選択につながります。また、ビジネスフォンメーカーによって対応しているサービスやサポート体制も異なるため、自社のニーズに合わせた選定が重要です。
NEC:安定性と拡張性を兼ね備えた国産大手
NECは日本を代表するビジネスフォンメーカーとして長い歴史と高い信頼性を誇ります。特にASPECTシリーズは中小企業から大企業まで幅広く対応できる拡張性の高さが特徴です。
NECのビジネスフォンは安定した通話品質と豊富な機能性に定評があり、特に日本企業の業務形態に適した設計となっています。また、故障時の部品供給やメンテナンス対応も充実しており、長期運用を考える企業に適しています。
クラウドサービスとの連携機能も充実しており、テレワークやモバイルワークなど新しい働き方にも対応可能です。価格帯は中〜高めですが、その分長期的な安定運用と幅広い拡張オプションが魅力となっています。
【参考サイト】https://www.necplatforms.co.jp/product/tel/index.html
パナソニック:使いやすさと先進機能のバランス
パナソニックは使いやすいインターフェースと先進的な機能のバランスに優れたビジネスフォンメーカーです。特にHDボイス対応モデルは高音質通話を実現し、聞き取りやすさを向上させています。
従来型の電話機能だけでなく、スマートフォン連携やWeb会議システムとの互換性も高く、ハイブリッドワークを導入している企業にも適しています。また、日本企業ならではのきめ細かいサポート体制も強みです。
デザイン性にも優れており、オフィス環境に調和するスタイリッシュな製品が多いのも特徴です。導入コストはミドルレンジながら、省エネ設計により運用コストを抑えられる点も中小企業から評価されています。
【参考サイト】https://panasonic.jp/phone/products.html
NTT:通信インフラとの親和性が高い老舗
NTTは日本の通信インフラを支えてきた実績を持つビジネスフォンメーカーであり、特に安定した通信品質と互換性の高さが特徴です。ビジネスホンから光回線、モバイルまでワンストップでサービス提供できる強みがあります。
特に「Netcommunityシリーズ」は小規模から中規模のオフィスに適した製品ラインナップを揃えており、初期導入のしやすさと段階的な拡張が可能です。また、NTTグループのサポート網を活かした全国対応の保守サービスも魅力です。
クラウドPBXサービスも充実しており、ハードウェア導入を最小限に抑えたい企業や、複数拠点を効率的に接続したい企業にも適しています。通信キャリアとしての強みを活かしたトータルソリューションを提供しています。
【参考サイト】https://business.ntt-east.co.jp/content/denwa/service_multi/
【参考サイト】https://business.ntt-west.co.jp/service/bizphone/
富士通:高度なネットワーク連携に強み
富士通は高度なIT環境との連携に強みを持つビジネスフォンメーカーです。特にIPネットワークを活用したユニファイドコミュニケーション機能が充実しており、社内システムとの統合がスムーズです。
セキュリティ面でも高い評価を受けており、機密性の高い通話や情報を扱う企業に適しています。また、独自の音声処理技術により、騒がしい環境でも明瞭な通話品質を確保できる製品もラインナップしています。
システムの冗長化やバックアップ機能も充実しており、事業継続計画(BCP)を重視する企業にも選ばれています。初期費用は比較的高めですが、トータルコストパフォーマンスと先進性を重視する企業に向いています。
【参考サイト】https://www.fujitsu.com/jp/products/network/ip-telephony-collaboration/ip-telephony/
サクサ:コストパフォーマンスに優れた国産メーカー
サクサは中小企業向けに特化したビジネスフォンメーカーとして、コストパフォーマンスの高さが特徴です。必要十分な機能を備えながらも、導入・運用コストを抑えた製品ラインナップが魅力となっています。
特にAgrea(アグレア)シリーズは小規模オフィス向けに最適化されており、シンプルな操作性と拡張性のバランスが取れています。また、日本企業の業務形態に合わせたカスタマイズ性の高さも強みです。
国内生産による安定した品質と、迅速な保守対応も評価されています。コスト重視でありながらも基本性能は高く、初めてビジネスフォンを導入する中小企業や、費用対効果を重視する企業に適しています。
【参考サイト】https://www.saxa.co.jp/product/business/
メーカー | 特徴 |
---|---|
NEC | - 長い歴史と高い信頼性を誇る国産大手 - ASPECTシリーズは中小企業から大企業まで対応可能 - 安定した通話品質と豊富な機能性 - 充実した部品供給やメンテナンス対応 - クラウドサービスとの連携機能も充実 - 価格帯は中〜高め - 長期的な安定運用と幅広い拡張オプションが魅力 |
パナソニック | - 使いやすいインターフェースと先進的な機能のバランス - HDボイス対応モデルで高音質通話を実現 - スマートフォン連携やWeb会議システムとの互換性 - きめ細かいサポート体制 - スタイリッシュなデザイン性 - 導入コストはミドルレンジ - 省エネ設計により運用コスト削減 |
NTT | - 通信インフラとしての実績 - 安定した通信品質と互換性の高さ - ビジネスホンから光回線、モバイルまでワンストップサービス - Netcommunityシリーズは小〜中規模オフィスに最適 - 全国対応の保守サービス - クラウドPBXサービスも充実 - 通信キャリアの強みを活かしたトータルソリューション |
富士通 | - 高度なIT環境との連携に強み - IPネットワークを活用したユニファイドコミュニケーション機能 - 高いセキュリティ性能 - 独自の音声処理技術による明瞭な通話品質 - システムの冗長化やバックアップ機能も充実 - 初期費用は比較的高め - BCP対策に強い |
サクサ | - 中小企業向けに特化 - コストパフォーマンスの高さ - 必要十分な機能を備えながら導入・運用コストを抑制 - Agrea(アグレア)シリーズは小規模オフィス向け - シンプルな操作性と拡張性のバランス - 国内生産による安定品質 - 迅速な保守対応 |
ビジネスフォンメーカー選びの重要ポイント
ビジネスフォンメーカーを選ぶ際には、単に価格だけで判断するのではなく、自社のニーズや将来的な拡張性、サポート体制などを総合的に評価することが重要です。特に中小企業では、初期費用だけでなく運用コストや保守の手間なども含めて検討する必要があります。また、従業員の使いやすさや学習コストも重要な判断材料となります。
自社の規模とニーズに合った製品選び
ビジネスフォンメーカー選びでまず考慮すべきは、自社の規模と具体的なニーズです。従業員数や拠点数、1日あたりの通話量などによって最適なシステム構成は異なります。
小規模企業であれば、シンプルで導入しやすいエントリーモデルが適している場合が多く、サクサやパナソニックのコンパクトモデルが選択肢になります。一方、成長途上の企業では、将来的な拡張を見据えてNECやNTTの柔軟性の高いモデルも検討する価値があります。
また、特殊な業種や業態の場合は、それに対応した機能を持つメーカーを選ぶことも重要です。例えば、コールセンター機能が必要な場合はNECや富士通、モバイル連携を重視するならパナソニックやNTTなど、業務特性に合ったメーカー選びが成功の鍵となります。
企業規模 | おすすめのメーカー | 主な理由 |
---|---|---|
5名以下の小規模 | サクサ、パナソニック | コストパフォーマンス、シンプルな操作性 |
10〜30名の中小企業 | NEC、NTT | 拡張性、安定性、将来性 |
50名以上の中堅企業 | 富士通、NEC | 高度な機能、システム連携、堅牢性 |
複数拠点あり | NTT、富士通 | ネットワーク統合、一元管理機能 |
コストパフォーマンスと長期運用の視点
ビジネスフォンメーカーを選ぶ際は、初期導入費用だけでなく、ランニングコストやメンテナンス費用、さらには将来的なアップグレード費用まで考慮する必要があります。
特に注目すべきは製品のライフサイクルです。一般的にビジネスフォンの使用期間は5〜10年と長期にわたるため、その間のサポート体制や部品供給の安定性が重要となります。大手メーカーであるNECやパナソニック、NTTは長期サポートに定評がありますが、比較的コストが高めです。
一方、コストパフォーマンスを重視するならサクサなどの国内専業メーカーも選択肢となりますが、サポート拠点の数や対応の速さについても確認が必要です。また、クラウド型のサービスを提供するメーカーも増えており、初期投資を抑えつつ最新機能を利用できるオプションも検討価値があります。
サポート体制と保守サービスの充実度
長期運用を前提とするビジネスフォンでは、導入後のサポート体制が非常に重要です。各ビジネスフォンメーカーのサポート内容や対応時間、費用などを事前に比較検討しましょう。
大手メーカーは全国規模のサポート網を持ち、緊急時の対応も迅速ですが、その分保守契約費用が高めになる傾向があります。特にNTTや富士通、NECは24時間365日対応のプレミアムサポートも用意していますが、中小企業にとっては費用対効果を慎重に判断する必要があります。
また、リモートメンテナンス機能を搭載した製品も増えており、エンジニアの訪問なしで問題解決できるケースも増えています。パナソニックやNECの最新モデルには、こうしたリモート診断機能が充実しているものもあります。導入時には将来的なトラブル対応や機器の寿命も考慮した総合的な判断が求められます。
最新のビジネスフォンメーカーのトレンドと機能比較
現在のビジネスフォンメーカー各社は、従来の音声通話機能だけでなく、多様な働き方を支援する先進機能の開発に力を入れています。テレワークやリモートワークの普及に伴い、場所を選ばない通信環境の構築が重要なテーマとなっています。また、AI技術の活用やセキュリティ強化など、ビジネスフォンの進化は加速しています。
クラウド連携とモバイル対応の進化
最新のビジネスフォンメーカー各社は、クラウドサービスとの連携やモバイルデバイス対応を強化しています。オフィスの固定電話とスマートフォンを連携させ、外出先でも社内の電話番号で発着信できるシステムが標準化しつつあります。
NECやパナソニックは、専用アプリを通じてビジネスフォンの機能をスマートフォンで利用できるソリューションを提供しており、特にハイブリッドワークを導入している企業から高い評価を得ています。また、NTTはキャリアとしての強みを活かし、モバイル回線とオフィス通信の統合サービスを展開しています。
さらに、富士通やNECはMicrosoft TeamsやSlackなどのビジネスチャットツールとの連携機能も充実させており、コミュニケーションツールの一元化を図る企業にとって魅力的な選択肢となっています。テレワーク時代においては、こうしたクラウド連携機能の充実度がメーカー選びの重要なポイントとなっています。
AI機能とセキュリティ強化の最新動向
最新のビジネスフォンメーカー各社は、AI技術を活用した機能強化とセキュリティ対策の充実を進めています。特に注目されているのは、AI音声認識による通話内容の自動文字起こしや、通話分析によるカスタマーサポート品質の向上といった機能です。
NECや富士通の上位モデルでは、AIによる音声認識機能を搭載し、通話内容を自動的にテキスト化してデータベース化する機能を提供しています。また、パナソニックは通話音質を自動的に最適化するAI機能を導入し、周囲の騒音環境に応じて明瞭な通話を実現しています。
セキュリティ面では、不正アクセス防止や通話の暗号化が標準装備されるようになり、特に富士通やNECは高度なセキュリティ機能を搭載したモデルを展開しています。テレワークによる社外からのアクセスが増える中、セキュリティ対策はビジネスフォンメーカー選びの重要な判断材料となっています。
コスト削減と業務効率化を実現する機能
現代のビジネスフォンメーカーは、通信コスト削減と業務効率化を同時に実現する機能開発に力を入れています。特に中小企業にとって重要なコスト削減と生産性向上を両立させる特徴が重視されています。
NTTやNECの最新モデルでは、通話料金が安価なIP回線を自動的に選択する機能や、クラウドPBXサービスとの併用でハードウェア投資を抑える選択肢を提供しています。また、サクサやパナソニックは初期投資を抑えつつ必要な機能を選択できるモジュール型の製品を展開し、中小企業のニーズに応えています。
業務効率化の面では、各社ともCRM(顧客管理システム)との連携機能を強化しており、着信時に顧客情報を自動表示する機能や、通話履歴の自動記録機能などが標準装備されつつあります。こうした業務システムとの連携のしやすさも、ビジネスフォンメーカー選びの重要なポイントになっています。
トレンド | 特徴と各社の取り組み |
---|---|
クラウド連携とモバイル対応 | - オフィスの固定電話とスマートフォン連携で外出先でも社内番号で発着信 - NECとパナソニックは専用アプリでビジネスフォン機能をスマホで利用可能 - NTTはキャリアの強みを活かしたモバイル回線とオフィス通信の統合サービスを展開 - 富士通とNECはMicrosoft TeamsやSlackなどのビジネスチャットツールとの連携機能を充実 - テレワーク時代においてクラウド連携機能の充実度が選定の重要ポイント |
AI機能とセキュリティ強化 | - AI音声認識による通話内容の自動文字起こしや通話分析機能 - NECと富士通の上位モデルは通話内容の自動テキスト化・データベース化機能を提供 - パナソニックは通話音質を自動最適化するAI機能で騒音環境下でも明瞭な通話を実現 - 不正アクセス防止や通話の暗号化が標準装備化 - 富士通とNECは特に高度なセキュリティ機能を搭載 - テレワークによる社外アクセス増加に伴いセキュリティ対策が重要な判断材料に |
コスト削減と業務効率化 | - 通信コスト削減と業務効率化を同時実現する機能開発が進行 - NTTとNECは安価なIP回線を自動選択する機能やクラウドPBXサービスでハードウェア投資抑制 - サクサとパナソニックは初期投資を抑えたモジュール型製品で中小企業ニーズに対応 - 各社ともCRM連携機能を強化し着信時の顧客情報自動表示や通話履歴自動記録機能を標準装備化 - 業務システムとの連携しやすさがメーカー選定の重要ポイントに |
【参考サイト】https://business.ntt-east.co.jp/content/denwa/tel_column/21function/
【参考サイト】https://www.ntt-west.co.jp/news/1312/131206b_1.html
【参考サイト】https://business.ntt-east.co.jp/content/denwa/tel_column/knowledge/
FAQ
ビジネスフォンに関する疑問は多岐にわたります。ここでは特にビジネスフォンメーカー選びに関して多く寄せられる質問にお答えします。初めて導入を検討する企業の方々にとって、基本的な知識から選定のポイントまで、実用的な情報をわかりやすく解説します。メーカーによって対応や仕様が異なる点も含め、導入前に確認しておくべき重要事項を押さえていきましょう。
Q1. ビジネスフォンとPBXの違いは何ですか?
ビジネスフォンとPBXは、どちらもオフィスの電話システムですが、規模や機能に違いがあります。ビジネスフォンメーカーが提供する製品の特性を理解するために、まずこの基本的な違いを押さえておきましょう。
ビジネスフォンは主に中小規模の事業所向けに設計された電話システムで、主装置と電話機が一体となったコンパクトなシステムです。操作が比較的簡単で、専門知識がなくても管理できる点が特徴です。NEC、パナソニック、サクサなどのメーカーは、導入しやすい標準的な機能を備えたビジネスフォンを多数提供しています。
一方、PBXは大規模オフィスや複数拠点を持つ企業向けの本格的な交換機システムで、より高度なカスタマイズや拡張性を備えています。近年は両者の境界が曖昧になりつつあり、中小企業向けビジネスフォンでもPBX並みの機能を持つモデルが増えています。特にNECや富士通の上位モデルは、中規模企業でも活用できるPBX機能を搭載しています。
Q2. クラウドPBXとオンプレミス型ビジネスフォンはどちらが良いですか?
クラウドPBXとオンプレミス型(従来型)ビジネスフォンは、それぞれに特徴があり、企業の状況や優先事項によって最適な選択が異なります。ビジネスフォンメーカーも両方のソリューションを提供するケースが増えています。
オンプレミス型は自社内に機器を設置するタイプで、初期投資は比較的高いものの、月額費用は安定しており、カスタマイズ性に優れています。また、インターネット環境に依存せず安定した通話品質が確保できる点も強みです。NECやパナソニック、サクサなどの従来型メーカーは信頼性の高いオンプレミス製品を多数提供しています。
一方、クラウドPBXは初期投資を抑えられ、場所を選ばない利用が可能で、テレワークとの相性が良いのが特徴です。NTTやパナソニックなど多くのメーカーがクラウドサービスも展開しており、特に拠点の増減が頻繁な企業や、初期費用を抑えたい企業に適しています。ただし、月額費用が継続的にかかることや、インターネット回線の品質に依存する点は考慮が必要です。
Q3. ビジネスフォンの一般的な耐用年数はどれくらいですか?
ビジネスフォンの耐用年数は一般的に5〜10年程度とされていますが、ビジネスフォンメーカーやモデルによって差があります。また、メーカーのサポート期間や部品供給期間も重要な判断材料となります。
大手メーカーであるNECやパナソニック、NTTの製品は堅牢性に優れ、物理的な耐久性は高い傾向にあります。特に国内生産の製品は品質管理が厳しく、10年以上使用しているケースも珍しくありません。一方で、技術的な陳腐化やサポート終了のリスクもあるため、購入時にはメーカーの保守サポート期間を確認することが重要です。
近年はIP化やクラウド化の流れが加速しており、従来型のビジネスフォンからの移行を検討するタイミングも早まっています。特に創業5年以内の企業では、将来的な拡張性を考慮して、最新の技術に対応したメーカーやモデルを選択することで、長期的なコストパフォーマンスを高められる可能性があります。
当社サービス利用者の声
当社が提供するビジネスフォンコンサルティングサービスを利用された企業様からは、ビジネスフォンメーカー選びに関する多くの声が寄せられています。実際の導入事例から、メーカー選定の決め手や導入後の効果、苦労した点などをご紹介します。これから導入を検討される企業様にとって、先輩企業の経験は貴重な参考情報となるでしょう。
製造業A社様(従業員30名)の事例
「当社はNECのビジネスフォンを導入して2年になります。以前は別メーカーの古い機種を使用していましたが、モバイル連携機能を重視してビジネスフォンメーカーを比較検討しました。
現場スタッフが社外にいることが多い業務特性から、スマートフォンと社内電話の連携が取れるNECのシステムを選びました。導入後は外出先でも社内番号での発着信が可能になり、お客様からの連絡に迅速に対応できるようになりました。
特に評価している点は、専用アプリで社内の内線番号をそのまま使えることと、通話履歴や不在着信の確認が容易なことです。初期費用は他社よりやや高めでしたが、業務効率化と顧客満足度向上に大きく貢献し、結果的に良い投資だったと感じています。」
IT企業B社様(従業員15名)の事例
「当社はフルリモートワークを前提とした環境構築が必要だったため、クラウド型のビジネスフォンメーカーを中心に検討しました。最終的にNTTのクラウドPBXサービスを選択しました。
導入の決め手は、固定電話番号を維持しながらも全従業員がどこからでも業務電話を受けられる点と、Microsoft Teamsとの高い互換性でした。特にコロナ禍以降のテレワーク環境下で、オフィスに人がいなくても企業としての電話対応が滞りなく行える点が大きなメリットでした。
初期投資を抑えられたことも中小企業の当社にとって大きなポイントでした。月額費用は固定費として発生しますが、オフィス縮小によるコスト削減効果もあり、総合的に見て満足しています。今後も働き方の変化に柔軟に対応できる点を評価しています。」
小売業C社様(従業員8名)の事例
「小規模店舗を運営する当社は、コストパフォーマンスを最重視してビジネスフォンメーカーを選定しました。複数メーカーを比較した結果、サクサのエントリーモデルを導入しました。
シンプルで必要十分な機能を備えながらも価格が手頃だったことが決め手でした。特に操作がわかりやすく、ITに詳しくないスタッフでもすぐに使いこなせるようになった点が良かったです。保留転送や簡易自動応答など基本機能は十分に備わっており、小規模事業者にとって過不足のない選択だったと感じています。
また、国内メーカーならではの安心感や、万が一の際のサポート対応の速さも評価しています。導入から3年経ちますが、故障もなく安定して稼働しています。小規模事業者がビジネスフォンメーカーを選ぶ際は、機能と価格のバランスを重視すべきだと実感しています。」
まとめ
ビジネスフォンメーカー選びは企業の通信環境を左右する重要な決断です。主要メーカー各社にはそれぞれ特徴があり、NECは拡張性と安定性、パナソニックは使いやすさと先進機能のバランス、NTTは通信インフラとの親和性、富士通はネットワーク連携、サクサはコストパフォーマンスに強みがあります。
選定にあたっては、自社の規模やニーズ、予算、将来的な拡張性などを総合的に検討し、長期運用を見据えた判断が重要です。最新のクラウド連携やモバイル対応、AI機能なども考慮に入れ、中小企業の業務効率化とコスト削減を実現する最適な選択をしましょう。
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