2024.03.08

回線種別とビジネスフォンの変遷

目次

電話を導入する際には欠かせない回線種別選び。一昔前まではアナログ回線のみでした。それから電話回線は進化し、ISDN、ADSL、光ファイバーと回線種別が増えました。この電話の回線種別は、オフィスの電話とどのような歴史を歩んできたのでしょうか。
今回は、回線種別の進化に伴い、ビジネスフォンがどのように変化していったのか、その歴史をご紹介します。

アナログ回線からデジタル回線へ

まだアナログ回線しか電話回線がなかった時代、オフィスでは次のような仕組みになっていました。
まず代表番号と呼ばれる電話番号に電話がかかってきます。代表電話に電話がくると、まず代表番号の1に電話が着信します。もし、代表番号の1が通話中の場合には、代表番号2に着信が流れ、2が通話中なら、3に流れます。
この代表組のメリットは、代表番号による発着信がすべての回線で可能であることです。
また、契約している回線数のチャンネル分だけ、ビジネスフォン主装置と呼ばれる機械を通して、オフィス内の各電話機に着信することになります。
そしてISDNのデジタル回線が登場すると、1本の回線で2本分の通話ができるようになりました。これはビジネスにとっては大きなメリットといえます。
ISDN回線の場合、代表組ではなく、代表ダイヤルインという考え方になりました。代表ダイヤルインでは、電話回線の契約本数が少ない場合でも、複数の番号を取得することができるので、かけてくる相手にとっては、目的の部署の電話番号を直接ダイヤルできるというメリットが生まれました。

IP電話とビジネスフォン

IP電話が登場すると、通話チャンネルは次のようなことが実現可能になりました。代表番号1はどの部署にもつながりますが、代表番号2は社長直通、代表番号3は部長直通と言った具合です。
また、ひかり電話の場合には、オフィスタイプというプランでは、1契約で最大8チャンネル、32番号まで、オフィスAというプランでは、1契約で最大32チャンネル、7000番号まで使えることになりました。つまり、オフィスAでは、大企業であっても社員一人一人に個別番号を持つことができるため、電話取り次ぎの手間を省くことができるようになったのです。
回線種別はそれぞれにメリット・デメリットがあるため、今でも複数存在していますが、それぞれの特徴を押さえて最適な回線選びを行いたいものです。