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こちらのページではビジネスフォンに必要な主装置について詳しく解説していきます。
そもそも主装置とは?
主装置とは、複数の外線と内線を共有して制御できる小型の交換機のことです。この主装置には「サイズ」が存在し、それぞれ利用できる外線数や内線数に上限があります。主装置のサイズについては、次項にて解説しております。
また、この主装置だけでは、外線と内線を制御できず、「ユニット」と呼ばれる基板を主装置内に設置することではじめて主装置としての役割を果たします。
主装置の仕組みについて
主装置の仕組みは「ユニット」と呼ばれる基板を主装置の中に組み込みことで、「転送」、「内線」、「電話番号表示」などの機能を利用することができます。つまり、主装置が故障してしまうとビジネスフォンが利用できなくなります。
また、主装置毎に上限が設けられており、外線数やビジネスフォンの接続台数が主装置の上限を超える際は、「主装置の入れ替え」や「主装置の増設」が必要になるので覚えおきましょう。
主装置の価格について
主装置の価格については、「20万円から」となっております。「から」と記載されている理由について、ビジネスフォンの販売店毎に価格設定が異なる点や、主装置内部へ設定を行う設定作業が必要な為です。この設定作業も作業業者により価格設定が異なります。
また、販売店によっては主装置とビジネスフォンの工事費を合算して試算を提示する例もあります。
主装置のサイズについて
主装置には収容する外線数や内線数、ビジネスフォンの台数に応じて「上限数」が設けられ、大きく3種類に分類されます。呼び方や収容上限数も主装置の型番に応じでさまざまあり、本ページではすべて紹介しきれませんが、本ページではビジネスフォンの大手メーカー「saxa(サクサ)」の主装置で解説を致します。
主装置Standard(スタンダード)
電話回線の収容数はアナログ回線4回線、ISDN回線2回線で最大4チャネル、各IP回線回線で最大16チャネルとなり、各収容回線を合わせて最大で16チャネルまでとなります。ビジネスフォンの設置台数は最大で26台までとなります。
主装置Professional(プロフェッショナル)
電話回線の収容数はアナログ回線12回線、ISDN回線6回線で最大12チャネル、各IP回線で最大32チャネルとなり、各収容回線を合わせて最大で44チャネルまでとなります。ビジネスフォンの設置台数は最大で82台までとなります。
主装置Ultimate(アルティメイト)
電話回線の収容数はアナログ回線192回線、ISDN回線96回線で最大192チャネル、各IP回線で最大192チャネルとなり、各収容回線を合わせて最大で192チャネルまでとなります。ビジネスフォンの設置台数は最大で768台までとなります。
基本的には、メーカー限らずに、「主装置の型番」と「ビジネスフォンの型番」が互換性が無い状態でないと動作はしません。
つまり同一メーカー同一機種でないといけません。
現在ビジネスフォンを導入している場合は、主装置は裏面か正面部に、ビジネスフォンは裏面にそれぞれの「型番」が記載されていますので、確認することができます。
主装置に設置する主要ユニットについて
主装置にはユニットと呼ばれる基盤を設置することで、はじめて機能します。こちらでは主装置に設置される主要ユニットをご紹介致します。・電源ユニット
コンセント取り入れた電源を主装置内に供給させる為のユニットです。
・内線ユニット
企業内に設置されたビジネスフォン間での通話を制御させるユニットです。
・外線ユニット
外線発信からの着信を指定した電話番号へ着信制御させるユニットです。
・他機能ユニット
外線発信を指定した端末へ転送制御させるユニットや、お客様との通話内容を主装置に保存させるユニットなど他機能ユニットの種類についてはさまざまあります。
主装置の法定耐用年数について
法的に定められた耐用年数が法定耐用年数であり、ビジネスフォンの主装置耐用年数は6年と定められています。もちろん「耐用年数=ビジネスフォンの寿命」ということではありません。ビジフォンドットコムのお客様でも、数十年同じビジネスフォンをご利用いただいてるお客様も居ます。
しかし、耐用年数が過ぎたビジネスフォンは故障が発生する可能性が高いとも言えます。
また、部品供給が終了した場合、修理や入れ替えをすることが出来ないケースもありますので、機会損失に繋がります。
耐用年数が近づいてきたら、ビジネスフォン業者に相談することを推奨します。
主装置からビジネスフォンの配列方式は2種類
バス配線
1本の木から枝分かれする様に、主装置からビジネスフォンまで1本の配線から途中分岐させて接続する配列方式です。NTTのビジネスフォンでaRX、aIXなどの「a(アルファ)」シリーズがこれらに対応した主装置となります。1本の配線で済むので、配線が分かりやすいというメリットがあります。
スター配線
主装置から各電話機に1本ずつ配線をする配線方式です。NTT、saxa、ナカヨ、日立、岩崎通信などのメーカーがこの配列方式に対応した主装置を扱っています。
現在のビジネスフォンの配列方式はスター配線が主流となっています。配線にトラブルが発生しても、そのビジネスフォンにしか影響せず、その他のビジネスフォンに支障をきたさないメリットがあります。
失敗しない主装置の選び方
「通話が出来ればいい」という理由だけで、主装置を選んでしまうと主装置選びを失敗してしまいます。こちらでは、主装置選びのポイントを解説致します。ポイント1:ビジネスフォンの台数を決める
主装置には、ビジネスフォンの設置台数の上限が決められています。ビジネスフォンを導入予定の際は、予め設置する台数を決めましょう。ポイント2:外線数を決める
こちらも主装置に収容回線の上限数が決められています。企業内で取り次ぐ発着信数を事前に決めておきましょう。ポイント3:必要な機能を決める
導入するビジネスフォンによっては、主装置で対応できない機能があります。ビジネスフォンを導入したら「こんな使い方がしたい」などをイメージしておきましょう。現在のご利用状況だけで主装置を選んでしまうと、「ビジネスフォンの増設」や「電話回線の追加」時に主装置の上限を超えてしまいます。
ビジネスフォンの機能についても「実はこんな機能を使いたかった」と言っても、主装置がその機能に対応していなかったなど主装置の入れ替えが必要になるケースが想定されます。
無駄な出費をしない為にも、少し先の未来を想定した主装置選びをおススメします。どの主装置がお客様にピッタリ合うのかなど分からない事がありましたら、お気軽にご相談下さい。
ビジフォンドットコムでは主装置のみのご提案や工事のみの対応も可能です。
お気軽にお問い合わせください。